色が変わる!超人類のスーパーテクノロジー!僕らを夢中にさせた景品達

昭和の生活
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現代の子供たちがスマホの画面をスワイプして0.5秒で快楽を得る一方で、かつての「昭和キッズたち」はコップやタオルを5分眺めるだけで満たされていました。

今回は、私たちの脳を焼き、物欲を限界突破させた「昭和のスーパーテクノロジー景品」という名の聖遺物たちを、愛と偏見を込めて振り返ります。

物理法則を超えた!?「色変わり」の衝撃

今の若い世代に「昔はコップに冷たい水を注ぐだけで15分は遊べたんだよ」と言えば、十中八九、憐れみの目を向けられるでしょう。しかし、昭和のキッチンには、飲料メーカーのロゴが入った「色が変わるグラス」が必ず一つは鎮座していました。

常温ではただの枯れ木。しかし、そこにキンキンに冷えた飲み物を注ぐと……あら不思議! 枝にピンクの桜がパッと咲くではありませんか。

「おぉ〜っ!」と歓声を上げる子供たち。これこそが、昭和の食卓を彩ったサイエンスショーでした。

この魔法の正体は「示温変色(サーモクロミズム)」という立派な科学技術。特定の温度で分子構造が変わり、反射する光の色が変化する特殊な色素(ロイコ染料など)によるものです。

1970年代から80年代にかけて、日本の化学メーカーがこの技術を飛躍的に発展させました。当時は「科学万能主義」の時代。「ただのコップじゃ売れない。未来を感じさせろ!」という企業の執念が、この「温度で色が変わる」というギミックに集約されていたのです。

台所だけじゃなく、お風呂場にもスーパーテクノロジーは存在しました。そう、「色が変わるタオル」であります。

「テレビが観たい! お風呂なんてヤダ!」と暴れるガキンチョを浴室へ引きずり込むための、お母さんたちの最強の切り札でもありました。

昭和当時、色が変わるという不思議体験は、それだけ消費者を虜にしていたのであります。

「金・銀・パール」――主婦たちを狂わせた伝説の呪文

さて、視覚効果で攻めるグラスに対し、「資産価値」という名のパワーで攻めてきたのが、ライオンの洗濯洗剤『ブルーダイヤ』です。

昭和のテレビから流れてきた「金・銀・パール、プレゼント!」というフレーズ。このフレーズ、当時の日本人に知らない人はいなかったでしょう

特筆すべきは、その「本気度」です。景品として用意されたパールは、あの一流ブランド「ミキモト(MIKIMOTO)」や「TASAKI」のもの。洗濯洗剤のオマケとは言え、ライオンの本気度がうかがえます。

この金銀パールプレゼント、2009年に惜しまれつつ終了しましたが、CMで流れていたあのフレーズは今だにたくさんの方の頭の片隅に残っているのでは無いでしょうか

森永チョコボール「おもちゃのカンヅメ」までの永き戦い

母ちゃんが「金銀パール」を追っている横で、僕らガキどもの物欲の終着駅といえば、やはりこれ。森永チョコボールの「おもちゃのカンヅメ」です。

金のエンゼルなら1枚、銀のエンゼルなら5枚。

この絶妙なハードル設定が、当時の子供たちにどれほどの希望と絶望を与えたことか。銀が4枚揃った状態で、5枚目が出ないまま数年が経過する……。あの「あと一歩で届かない」もどかしさは、人生における「世の中の厳しさ」と「確率論の残酷さ」を教えてくれましたね。

ちなみに、エンゼルが当たる確率は公式には非公開ですが、一説には、銀のエンゼルで3〜4パーセント、金に至っては0.04〜0.2%と言われています。交通事故にあって、ケガをするくらいの確率でしょうか。

「カンヅメの中身は何なのか?」

それは選ばれし者しか知らない聖域でした。必死の思いで手に入れ、届いた缶を開けると、中からは意外とショボい(失礼!)プラスチックの笛やミニパズルが出てきたりするのですが、中身の豪華さなんて二の次なのです。

学校で「俺、カンヅメ持ってるぜ」と言えるステータス。それこそが、小学生の階級社会における頂点の証だったのですから。

1967年に誕生したこのカンヅメ、現在は「プログラミングで動く」ものや「喋る」ものまで進化しているそうです。昭和の僕らが知ったら、腰を抜かしてチョコボールを喉に詰まらせることでしょう。

懸賞は「昭和のメタバース」だった?

昭和は今ほど娯楽が多くありませんでした。だからこそ、企業が提供する「ちょっとした不思議」や「一攫千金の夢」が、日常を劇的に彩るエンターテインメントそのものだったのです。

また、当時は「ハガキを出す」という行為自体がイベントでした。

切手を貼り、住所を書き、当選を祈りながらポストに投函する。この「タイムラグ」があるからこそ、当選した時の喜びは爆発的なものになりました。今の「即レス・即結果」の時代にはない、「待つ楽しみ」がそこにはあったのです。

今の時代、スマホを叩けばどんな情報も手に入りますし、Amazonをポチれば翌日には豪華な玩具が届きます。

でも、コップに水を注いで絵が変わるのをじっと待ったり、チョコボールの「くちばし」を震える手でめくったりしていたあの頃の「ドキドキ感」には、どんな最新ガジェットも勝てない気がするのです。

「色が変わる」だけで、世界が変わるような気がしたあの純粋な心。

もしタイムマシンがあるのなら、当時の自分に言ってやりたい。

「お前が今お湯をかけているそのタオル、15分後には飽きるぞ。でも、そのワクワク感だけは、じじいになっても忘れるなよ」と。

さて、皆さんの思い出の「景品」は何ですか?

久しぶりにチョコボールでも買って、あの頃の「くちばし」をめくってみませんか。

かっぱ隊長でした。

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