昭和の夏休み。それは、眩しい太陽とセミの声、そして「得体の知れない恐怖」がセットだった時代。
令和の今ではコンプライアンス的にアウトになりそうな、ガチすぎる心霊番組に、私たちは震え上がっていました。
今回は、昭和キッズを「トイレに行けない病」に陥れた、あの懐かしのオカルト文化を振り返ります。
お茶の間を凍りつかせた、昼下がりの「絶叫」そうめん
こんにちは、カッパ隊長でございます。
昭和のトレンドといえば、心霊、UFO、UMA、超能力!
当時のキッズたちは、放課後になればツチノコを探し、夜になればUFOがいないかと夜空を見上げ、寝る前にはノストラダムスの予言に怯えるという、実に忙しい日々を送っておりました。
そんな中、夏休みのお盆どき。
お昼ごはんの定番「そうめん」をすすりながら観るテレビから流れてくるのは、昭和キッズを恐怖のずんどこ……いや、ドン底に叩き落とした伝説の番組。
そう――「あなたの知らない世界」であります。
番組がまだ始まってもいないのにオープニングだけでお腹いっぱい、オープニングのナレーションがめちゃくちゃ怖い!オープニングだけでもすでに怖いのに、視聴者の体験談をベースにした再現ドラマは、今のホラー映画も顔負けの「無駄のないクオリティ」で、子供の繊細なハートをボコボコに削ってくれました。
解説の新倉イワオ先生の、あの穏やかすぎる語り口がまた怖い!
「そうですねぇ、これは霊の仕業でしょう」と、まるで明日の天気を予報するかのようなトーンで語るからこそ、想像力が暴走してしまうのです。
あの番組を観た日の夜、一人でトイレに行けなかったり、シャンプー中に「後ろに誰かいる気がして」目を開けられなくなったりしたのは、私だけではないはず。
ちなみに、新倉先生は国民的番組『笑点』の生みの親の一人。
「笑い」と「恐怖」、両極端な世界を極めたレジェンドが、お茶の間を支配していたわけです。
ジジイとなった今では、ホラー映画を観て笑ってしまう事もありつつ、笑いと恐怖は紙一重なのかなぁと思ったりもします。
心霊写真集と「シミュラクラ現象」の狭間で
そして、昭和オカルトを語る上で絶対に外せないのが、心霊研究家・中岡俊哉先生による『恐怖の心霊写真集』シリーズです。
何を隠そう、当時の私はこの「禁断の書」を小学校の学級文庫に持ち込むという、今考えればクラスメイトを恐怖の渦に巻き込む暴挙に出ておりました。いやはや、若気の至りとはいえ、どうかしていましたね。
ただ、この写真集。第1巻は「マジで洒落にならない怖さ」なのですが、シリーズが進んで『続』『新』となると、だんだん様子が変わってくるのです。
確かに、怖い写真もあるのですが、幼心にも「うーん……これはただの光の加減なんじゃ?」「これは……偶然、顔に見えただけやん?」という写真がじわじわ増えていく。
今でこそ、3つの点があれば顔に見えてしまう脳の錯覚を**「シミュラクラ現象」**と呼びますが、当時の私はそんな小難しい言葉は知りません。
心の中で「これ、気のせいですやん!」「ただの岩の凹凸ですやん!」と、もはやツッコミを入れながら読んでおりました。
振り返れば、あの頃の私たちは、テレビや本の中の「見えない世界」に本気でワクワクし、本気で震えていました。
「シミュラクラ現象」だなんて理屈で片付けるのは野暮というもの。
信じるか信じないかはあなた次第……いや、楽しんだ者勝ち!それが昭和オカルトの醍醐味だったのかもしれません。
以上、カッパ隊長でした!


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